下ぶくれ日記

中年主婦が書くたわいもないブログです。

【昔の思い出】目が覚めたら幼稚園の制服を着ていた話

 

 

20年くらい前、独身の頃の話。

 

仕事終わり、男友達から飲みの誘い。

もちろんオッケー!この頃の私は仕事終わりには、ほぼ飲みに行ってた。

 

友達連れて行ってもいい?友達の彼女も?

 

全然いいよ!

 

集合場所にみんな揃った。とりあえず乾杯!はじめまして。

友達の友達は、まぁ超普通のひと。彼女は茶髪でちょっと派手だけど大人の女性って感じ。

 

なんとなく、なんの仕事してるとかそういう話になる。

彼女がサラッと「私は夜の仕事してる」と言った。

あーそう言われてみれば色気があるというか艶っぽいというかそんな感じもする。めちゃくちゃいい匂いもする。

 

その当時、彼氏いなかったので、どうやって付き合い始めたのか興味津々で聞く。彼がお客さんで来てくれていて、そこから恋愛に発展したらしい。

 

彼がサラッと

「ソープなんやけどな」って

「えっ!?」

「うん俺ソープの常連で、彼女その店の子」

 

ものすごくサラッというから、びっくりしても失礼かなと

「あ〜へぇ〜そうなんや。お客さんから付き合うとかそんな出会いもあるんやな〜」

 

内心は、日常では出会うことのない異色カップルに超絶驚いていた。

 

付き合い始めてからもずっと仕事を続けているらしい。仕事は仕事とお互い割り切ってるみたいで、そこに嫉妬したり怒ったりはないと。

 

普段聞くことのない世界の話を色々聞かせてもらった。好奇心が爆発してめちゃくちゃ前のめりで聞いてた。シラフでは、ちょっと刺激が強すぎたのでとりあえずお酒いっぱい飲んだ。

 

かなり酔いが回った。彼女が今から仕事だということで、とりあえずお開きに。

男2人は、もう1件行くという。

私も行きたいと言ったが、「いやちょっと・・・」となんか歯切れの悪い返事。

「男の人が行く店だから無理」って言われた。

止まらない好奇心。ますます行ってみたい。

「一瞬だけ中覗いて帰るから」と言って無理やりついていった。

 

細い螺旋階段を上がった2Fにその怪しげなお店はあった。

ドア開けてすぐ目に飛び込んできたのは、セーラー服を来て三つ編みのヅラを被ったおっさんが、店の女の子のおっぱいを触ってる。

 

一気に酔いが覚めた。気持ち悪い。

 

どういう状況?なんでおっさんがセーラー服?

 

とりあえずボックス席に通された。帰れって言われたけどもうちょっと見てみたいという好奇心が勝った。店の人も超素朴な女がきたのでちょっとびっくりしてた。

 

ピチピチのボディコンみたいなワンピースをきたママっぽい人が席にきた。

ご挨拶がわりみたいな感じでおっぱいにおっぱいチョコを乗せて召し上がれってやってた。

 

とりあえず連れの2人はそのチョコ食べてたけど、私がいたので普通にチョコだけ食べてた。

早く帰ってあげないと男たちは楽しめないなこれは。やっぱりこれは女のくるとこじゃない。

 

とりあえず、異様な光景すぎる。セーラー服や看護婦やピーターパンとかいろんなコスプレしたおっさんがいっぱい。世界観がわからない。女の人のコスプレに興奮するのはわかるけど。そうかといって女装が好きな人たちの集まりとかそんな感じでもない。みんな店の女の子のおっぱいに夢中だし。

 

その中でカラオケ熱唱してるフツーのサラリーマンもいる。カオスだ。カオス。いたたまれなくて飲みまくった。私は、もうどうしようもなく酔ってしまった。

 

その後の記憶がなく、目が覚めたら家のベッドにいた。頭がめちゃくちゃ痛い。割れそうに痛い。とりあえずシャワーしよう。

ベッドから出て俯いて驚いた。

なんと私は幼稚園の制服を着ていた。

水色で白い丸襟がついたスモッグで、ご丁寧に黄色のネームバッジみたいなものまでついてる。ズボンはびしゃびしゃに濡れている。どういうこと?

 

とりあえず、友達に電話。あの後、おっぱいパブみたいなとこで私が酔いすぎて人が歌ってるカラオケを勝手にマイクとって歌い出したり、モノマネし始めたり、人のテーブルのお菓子食べたり、コスプレしてる人のヅラ取ったりもう散々だったとのこと。

 

やめろと言っても全然聞かなかったので、友達が「いい加減にしろっ!」ってブチギレてコップの水を私にかけたらしい。

 

 

で、びしゃびしゃになったのでママがとりあえず合いそうなのこれしかないけど風邪引くから着替えてって、幼稚園のコスプレの服を貸してくれたという。私はなんのためらいもなくそれに着替えてタクシーで帰っていったらしい。

 

うそやろ!? うそと言ってくれ。

 

 

100%ほんとだとのこと。

 

よく自分の家にたどり着けたものだ。タクシーの人もギョッとしただろう。

 

友達に平謝り。それからしばらく会うことはなかった。猛反省。

もう行きたくないけど、どうしても返しに行かなくては。

クリーニングに出す勇気がなかったので自分で手洗いして、お店が空いてない時間にお詫びの手紙を添えてこっそり店のドアの前に置いて帰った。

 

もう二度とこんな酔い方したくない。ほんとに自分が嫌になった。自己嫌悪からしばらく立ち直れなかった。もう一生お酒飲まないとこの時は誓った。その時は・・・