20歳の頃、ガングロみたいなヤマンバメイクみたいなのが流行っていた。
友人が遊びにきて、たわいもない女子トーク。
メイクの話になってヤマンバメイクについての話題に。
ちょっとやってみよか?
面白そう!やってみよう!
まず私が友達にメイクをすることになった。
黒いファンデはないので茶色いアイシャドウを顔に塗りまくって、なんとかガングロっぽくなった。この時点でもうおもろい。白いハイライト用のアイシャドウでは、あんまりギャルっぽくない。
私:白の絵の具ちょっと使っていい?
友達:うーん。ええけど。
直に絵の具の白を乗せて、結構ギャルっぽくなってきた。眉毛もファンデで消して、つんくみたいに。なんかめっちゃおもろい!2人で鏡見て大笑いした。エスカレートして、志村の変なおじさんみたいにしようと、口周りに水色のアイシャドウをたっぷり。アイライナーでひげも書いた。もう書きながらおもしろすぎて涙が出てきた。2人とも腰が抜けるくらい笑ってた。
ほくろつけて、そこに毛を描いて~♪ ヤバい・・(涙)めちゃくちゃ面白い・・(涙)
気が狂ったように笑い転げていた。
その時、物凄いクラクションの音がした。
パァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーー
ずっと鳴らし続けている。私のとこか?
2階の部屋から下を見た。友達の車がちょっと邪魔になっていたみたいで、斜め前のおじさんが鳴らしているようだ。付き合いがないのでどんな人かよく知らない。
友達:どうしよう・・・
私:ヤバい。ヤバい。ごめん!とりあえず動かしに行って!!
クラクションを鳴らし続けている。怖すぎて、2人とも我に返った。
私:とりあえず!ほんま!すぐ行って!ヤバいから!
友達:わかった!
あ!まずい!あの子あのメイクのままだ!
上から見てたら、車からおじさんが降りてきて、めっちゃ怒鳴られてる。あのメイクのままで。その顔を見て、もっと激昂。
おじさん:ふざけてるんか!なめてるんかお前!
友達:いえ、ふざけていません。
友達:ふざけていませんっ(涙)
(いや、絶対ふざけてるやろー)
私もタイミング逃して降りて行く勇気がなく上から見てた。(最低だ)
絶対に笑ってはいけないんだけど、あのメイクで怒られている絵面を見て耐えられなくて、吹き出してしまった。もう笑いを堪えようとすればするほどダメだった。
ダッハハハハハー(笑) ハ~もうやめてくれ~
まずい!友達が帰ってきた。笑いを止めなければ。止まらなかった。ぷ、ぷ、ぷ、ぷ
泣くほど怒鳴られたのに私が笑っていて、ブチギレられた。本当最低だ。とりあえず怒って帰るというので、メイクだけは落としてもらった。
その後、謝罪の電話をして今日の出来事を振り返った。「やっぱあれは笑うわ」って友達。仲直りできた。