下ぶくれ日記

中年主婦が書くたわいもないブログです。

【昔の思い出】時すでに遅し

残業終わり、私は疲れていた。ものすごく疲れていた。

 

サンラータンメン食べて帰りたい。よく行く中華の店に向かった。ここのサンラータンメンは本当にうまい。

 

誰もお客さんはいなかった。空いててよかった。入って、席に座った。なんか店員さん、忙しそう。いらっしゃいませとか言ってくれなかったけど忙しいから仕方ない。明日の仕込みとかしてるのかな。

 

サンラータンメンとなんか他にも頼みたいな〜。メニューを凝視。餃子か?棒棒鶏もおいしそう。唐揚げもいいな。麻婆豆腐もありやな〜。

 

結構悩んだ。悩んだ末、サンラータンメンと餃子に決めた。

 

すみませーん。全然来てくれない。水を持ってきてくれた時に言おうか。なんか忙しそうなのでもう一度声かけにくい。しばらくボーっとテレビを見てた。

 

全然来ない。

 

さすがに待たせすぎだ。

 

すみませーん。すみませーん!ちょっとキレ気味に呼んだ。

 

「うわっ!びっくりしたー」

厨房にいた2人の男の人がめちゃくちゃびっくりしていた。

 

マジか今まで私に気づいてなかったのか……

 

「あのーサンラータンメンと焼き餃子で」

 

「すみません。もう閉店してるんですけど」

 

「え?え?あっすみません!」

 

振り返って外を見た。ほんとだ。看板の電気とか表の電気消えてる。疲れすぎて、ぼーっとしていて全然気づかなかった……

 

 

すみません!!!と言ってダッシュで店を出た。閉店した店でトータル30分くらい座ってた私……店員さんの驚いた顔を今でも忘れることができない。