下ぶくれ日記

中年主婦が書くたわいもないブログです。

【読書】老後の資金がありません

 

 

垣谷美雨の小説はなんでこんな面白いんだろう。読み進めるうちにどんどん話が面白くなっていく。家で読んでたら他事して全く進まないのでコメダで集中して読んだら一気に読んでしまった。

 

何年か前に天海祐希が主演で映画にもなった。タイトル的にもう少し先の話かなと思い、今まで手に取らなかったけど、読んでよかった。全然早いなんてことはなく今から改めなければと思うことがいっぱい。

 

私は浪費癖があるし、節約も全然できてない。この本を読んで、節約、貯金絶対がんばろうと思った。いつ何が起こるかわからない。突然、旦那の会社が倒産したり、リストラされたり、私が病気になって入院するかも知れない。親が倒れて手足が自由に動かなくなったら施設に入らないといけない。こんなことは考えたくないけど、いつ誰に起こってもおかしくない。

 

いつ何が起こるかわからない=お金が必要ってこと。そのために今から貯金をしておかないと。私は、今働いてないから、旦那が急に仕事やめたら共倒れだ。なんとなく生活できてるからのほほんと暮らしてるけど、そうなる可能性もあるから今働いて蓄えておかないと。

 

 

見栄っ張りっというワードが何度か出てくる。主人公も自分では慎ましやかに生活していても昔の友達から見たら見栄っ張りに見えてたとか。私もそうかも知れない。みんな多少なりともあるかも知れない。

 

 

主婦のやりくりは為になるし、義理妹との喧嘩や姑と一緒にちょっと危険な仕事に片棒を担ぐ話……等とにかくおもしろい。

 

 

施設ではヨボヨボだった姑を息子の家で引き取り、自分のことを自分でするようになってからすごく元気になっていった。ちょっと危ない仕事に加担する話、もうワクワクが止まらないといった感じでかわいかったし、肝が据わってて頼もしくもあった。いろんなことをやってみたいとか知りたいとか思う好奇心がすごい。まだまだこのおばあちゃんは、長生きするしボケないな。

 

施設に入ったら何もかも他の人が世話してくれるから、自分の役割がなくなる。存在意義も見失う。毎日することがないって地獄のように長いだろう。そんな毎日を送ってると高齢者じゃなくてもボケてしまいそう。喜怒哀楽もなくなりそう。毎日、ご飯作って洗い物して、掃除して、洗濯して、家事めんどくさいな〜と思うけど、それ全部やってくれて何にもしないでいいって言われたらどうだろう。初めはいいけど、だんだんしんどくなりそう。役割があるってありがたいことかも知れない。外に出ていろんな人と接さないとワクワクすることもやってみたいと思えることも出てこない。

 

 

葬式の話で主人公がかなり悩むシーンもある。もちろんお金のことで。

そんなにかかるんだ〜とびっくりした。今から知識をつけておくことは大切だな。

 

 

為になるし、おもしろい小説だった。また垣谷美雨の他のも読んでみよう。

 

 

今まで読んだ3冊もすっごいおもしろい。