下ぶくれ日記

中年主婦が書くたわいもないブログです。

【昔の思い出】結婚して初めてのお正月

結婚して初めて迎えたお正月。元旦に旦那の実家に行った。10月に結婚したので向こうの両親とはまだあまり馴染めてなくて、ものすごく緊張した。「手伝います!」って台所に行ったものの、結婚したばかりであまりしゃしゃり出るのもよくないだろうし、台所に入られるの嫌と思う人もいるかも……。義母は、「大丈夫だから座ってて」と言うがそうもいかない。悩んだ末、運んだり、並べたりだけした。初めのこういうのほんとどうしていいかわからない。

 

なんやかんやで支度ができて、とりあえず乾杯。普段は日本酒飲まないが正月ということで飲んだ。義父も義母もとにかく酒が強い。旦那はそうでもないけど、まあ私よりは強い。みんなでおせちや他のご馳走をつまみながら昼間からめちゃくちゃ飲んだ。料理も全部美味しい。義母のぶりの照り焼きは絶品だ。酒が進む。お猪口が空くたびに、「まゆさん、どうぞどうぞ!」って義父が注いでくれる。「ありがとうございます」

 

今なら「もう大丈夫です」と言えるけど、気を遣い過ぎてもう注がれるだけ全部飲んだ。結構ふらふらになってきた。けど酒のおかげで饒舌に話せて義母ともいっぱい話せて笑って、打ち解けれられた。みんなお酒が回って結構いい感じに酔っていた。お酒飲んでなかったらシーンとしてただろう。みんな飲める人でよかった。

 

ただ、私はみんなほど強くないので酔いがめちゃくちゃ回って眠くなってきた。うとうとしていたら、イビキが聞こえてきた。義父が座ったままいきなり寝始めた。爆音のイビキでびっくりしたけど、それより私も眠い。でも家じゃないし絶対に横になれない。拷問くらい眠い。

 

義母が私がうとうとしているのに気づいて、「全然気遣わんでいいから、横になって寝なよ〜」と言ってくれた。でもそうもいかない。「いえいえ大丈夫です。」と言ったものの座ったまま私もイビキをかいて一瞬眠ってた。

 

「ほんまに。お父さんもケンジ(仮名:旦那)も寝てるし。ちょっとだけでも寝ーや」

 

「じゃあ、お義母さん、ほんとすみません。ちょっとだけ横にならせてもらいます。」

 

横になった瞬間、気を失うように眠ってしまった。自分のいびきで途中何回か目が覚めた。でも、眠さに勝てずまた眠った。どのくらい眠ってたんだろう。ふと目が覚めた。見たことのない天井。どこだ?ここ?

 

寝ぼけてて、今自分がどこにいるのかわからない。誰の家?こんな天井見たことない。知らない家?

 

「え?ちょっと待って?ここどこ?」

天井を見つめたまま結構なボリュームで叫んだ。

 

 

 

「うちですよ。◯◯家ですよ。まゆさん大丈夫?」

 

義母が言った。

 

え?あ、そうか!旦那の実家に来てたんだった!やべー。

 

ぐるりと周りを見渡した。義父も旦那も起きて素の表情でお茶を飲んでいた。

 



 

やらかした……

 

「すみません!寝ぼけてました!ちょっと寝るつもりが、爆睡してしまってて……。」

 

片付けも全部、終わってた。

 

「何もしないですみません。」

 

「ええから、ええから。お茶飲み〜。うちのお父さんも飲んだらすぐ寝るし。全然大丈夫やで。」

 

っていうてくれてるけど、絶対引いてるはず。旦那にイビキやばかった?て聞いたら、過去最高くらいイビキうるさかったって……

 

結婚して初正月で、旦那の実家で酔い潰れて、後片付けもせずに爆音でイビキかいて眠りこけて、しまいには「ここどこ!?」と叫ぶ始末。最低の嫁だ。こんな嫁見たことない。印象最悪だ。終わった……

 

でも、その後もちょくちょく誘ってくれて、一緒に居酒屋行ったり家でご馳走になったり、一気に距離が縮まった。逆に初めに全部さらけ出してよかったのかもしれない。取り繕うことなく仲良くできている。私が「ここどこ!?」て叫んだエピソードが今やネタとなっている。ノリがいい両親よかった。今年の正月も多分、この話でるだろう。笑