水野敬也と鉄拳のイラストのコラボ。これは、耳読だとイラストが見れないから本を読んだ方がいいんだけど、オーディオブックの聴き放題対象になってたので耳読してみた。生きるということについて考えさせられる1冊。
短いストーリーだけど、胸にささった。主人公が、死ぬ間際に誰宛でもない最後の手紙を書く。たとえ夢がない人生だったとしても生きていることそのものが輝き。生きていることは、素晴らしい。
自分が死ぬ直前になったら、やっぱりもっと生きたいと思うだろう。つまらない人生だったとしても。何も成し遂げられなくて中途半端な生き方でも…もっと生きたい。死にたくないって思うだろう。生きているってこと自体にものすごく意味がある。
だから今生きているうちに何かを成し遂げろ!とか後悔のないように、やりたいことを全部やれ!とかそういうメッセージではない。ただただ生きているってすごいってこと。素晴らしいってこと。
中途半端に生きてきて、嫌なことがあればすぐ投げ出すし、逃げ出すし、才能もないし、何も成し遂げてない私。それでも生きてていいんだよ。えらいんだよって言ってくれてるようでなんだかホッとする。なんか泣きそうになった。
これを読んで、ブルーハーツのTRAIN-TRAINを思い出した。この曲も好きだ。ただ生きていることを肯定してくれてる。
世界中に建てられてるどんな記念碑なんかより
あなたが生きている今日はどんなに素晴らしいだろう
世界中に建てられてるどんな記念碑なんかより
あなたが生きている今日はどんなに意味があるだろう
ダメダメな人生かもしれないけど終わりに私は「楽しかったな〜」って思って死にたい。夢とかなかったとしても「楽しかったな〜」って思いたい。
と思っていたら、ちょうどそんなタイトルの本を見つけたのでまた読みたいと思う。
読書の秋。読みたい本いっぱい。耳読なら、聴きながら他のことできるからサクサク読める。ほんと便利だ〜